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魅力的なロフト,楽しいロフトをつくるためには 
ロフト

多くの人があこがれる空間です,

ロフトという謎めいたスペースに,家づくりのプロセ
スでいろいろな夢を描きます.

しかしロフトは本当に夢のスペースなのでしょうか?

まず,法律の壁があります.

役所の言うロフトと建築主のイメージするロフトは
水と油の関係であることを認識する必要があります.

ロフトは「非居室」.書斎や趣味室は「居室」
(居室とは人が常時使用する”部屋”)なので水と油な
のです.

建築雑誌で掲載されているロフト.実は”違法”である
ことがほとんど(理由は居室として使っているから,
検査を受けていない.または受けてから改造した).

時代の流れですが違法のロフトがメディアにはもう載
らなくなると思います.

夢をかき立てるロフト,でも現実はそうでないロフト.
また各自治体によって解釈および指導が違うロフト.
とても難しい空間をどうやって,魅力的にして楽しく
できるかが建築家の腕の見せ所の一つです.

これから,お見せするの「まわる家」のロフトは,正真
正銘の役所の確認申請の許可を得ているロフトです!


ロフトへの階段35
▲ロフトへ登る階段の位置を決めている所です.

ちなみに東京都ではロフトへは「可動はしご」で登る事が原則
です.固定はしごは不可.階段も不可です.東京は解釈が特に
厳しいと思います.

違う目線でいいますと「部屋(=居室)として使うな」という
意味です.

しかし埼玉や他の県では固定した階段でも可能です.


ロフトへの階段
▲「まわる家」では,最初は固定階段で計画していましたが(都
内ではないので)予算の関係で階段は中止して可動はしごにしま
した.既製品の木製はしご(株式会社ティ・エス・シー)です.

はしごを引っ掛けるバーは,鉄骨工場で製作したものです.梁を
鉄骨でつくったので既製品のバー(木造建築仕様なので)は設置
できなくてオーダーしたものです.

ロフトへ
▲ロフトの天井高さは最高で1.4mです.完了検査ではかならず計
測するポイントです.これ以上1センチでも高くするとロフトとは
見なされなくなります.

ではどうなるかと言いますと2階建てから3階建てになります.
そうなると法律が一気に厳しくなり,構造計算が必要.排煙窓が
必要.建築基準法にあった階段が必要.場所によっては耐火性能を
有する仕様などとコストや規制が大幅にアップします.

この「まわる家」では窓を2カ所設けていますが,結構眺めがいいです!
窓の大きさも指導を受ける事があります.「ロフト面積の1/20以下にせ
よ」と....

解釈によっては「屋根裏部屋に窓など必要ない→付けるとしても換気
のための必要最小限度(1/20の大きさ)でいい.→屋根裏の収納なのに
窓を大きくする必然性がないでしょ→部屋として使うんじゃないの?!
→それはロフトではないですよねっ!」という事になります.


ロフト0043
▲天井高さ1.4mルールは日本どこでも共通です.

「まわる家」でも垂木(たるき)の連続した屋根の構成が特徴の
デザインですが1.4mまでとし石膏ボードを貼っています.人の大き
さを見ていただいても,決して余裕のある天井高さではありません.
非居室ですから,,,,

ロフトへ
▲リビングと一体となったロフトは,厳しい役所では「ダメ」と言
われてますが,この「まわる家」の現場の役所はOKでした.このよ
うにロフトと2階のリビングと会話が出来るのは楽しくなります.こ
の「まわる家」では吹抜けを介して3層の吹抜けとなっています.

このように,役所の言うロフトと建築主が考えるロフトは,実は全く
相容れないものなのです.違法はできません....という認識なく
してロフトのある家づくりはできません.

次に,ロフトは本当に収納のみのつまらないスペースしか出来ないの
か?

いや,絶対とは言えませんが可能性はあります.創意工夫と情熱が
あれば!

そんなロフトのお話し.


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テーマ:建築デザイン - ジャンル:学問・文化・芸術

【2010/10/01 Fri 17:15 】 | 日々のこと | comment(0) | trackback(0) |
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