ブログランキング・にほんブログ村へ 建築家のひとりごと 20080623
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何故開口一番「見積りは?」となってしまうのだろうか? 
最近,つくづく思う意識,見解のギャップのお話.

家をつくる時,資金計画は大切だし,基本中の基本です.
それは,十分に解っての話ですが.

凄〜く,根本的に“違うのでは”?と思う場に居合わせた事があります.クライアントと初顔合わせをしていろいろな会話をしつつ「その他に検討されてるメーカー住宅さんなどあるのですか?」と聞くと「工務店に見積りを1社出してます」

そうなんです.工務店にプランをお願いしているのでなく「見積り」を依頼しているのです!

設計者である私の素朴な疑問は「プラン(=設計図)」あっての「見積り」であり,何故にプランの前に見積りなんだろうか?!なら設計する意味がないのではないか!?と...とても不思議に思う現象です.

私にも同様の質問が来ます.「見積りはないのですか?」

あらためて...言います..「プラン」ができて「設計図」ができて「構造」や「細かな仕様」が網羅されて初めて「見積り」が可能なのです.設計図なき見積りは“想定値”でしかなく正式なものではありません.

日本の住宅業界は,大事な大事なプロセスが全て飛ばされて,いきなり「見積り」になってしまう業界なのです.「金額が安い方が勝利する」これは役所主導の入札制度もそうです.1円でも安い方が勝ちという思想です.100円のカップヌードルまがいのラーメンは,1000円の手間暇かけたこだわりのラーメンより良い!正義!という思想.またライバルが1円安く999円だったら,味もサービスも関係なく999円の方が良い!のです.はたしてそれでいいのだろうか?と思います.

ちなみに,設計者に「見積りはいくらですか?」と聞くのは間違っています.「見積り予想」はできますが,見積るのは工務店です.今までの経験からですと数社同じ条件で見積もって2500万円相当の住宅で金額の差は500万以上あります.3000万の住宅で差が1000万円以上の差額があった事もあります.

設計図がないのに「見積り」という架空の価値観だけで,選択肢を変えてしまうやり方,可能性を閉ざしてしまうよりも,自分のこだわりを“どうやって実現させるか””少しでも満足するために”執念を燃やす方がいいと思うのですが....

設計していないのに見積る,または平面図だけで見積もることは架空&空想の話でしかありません.そんなことを是非知ってもらいたいと思って.....


瑞穂1090037

(写真)mi-T-house project

建築家.米村和夫の建築 Site

テーマ:建築デザイン - ジャンル:学問・文化・芸術

【2008/06/23 Mon 23:41 】 | 日々のこと | comment(2) | trackback(0) |
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