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【ハウスコでの質問】私は日本の家は、20年から30年しか持たないものが多い、といわれていることに大変不安を感じております。(実際それが正確なのかどうかがわかりませんが。)
設計される際に、その家が何年ぐらい持つのかということを、どれぐらい重要と考えていらっしゃるでしょうか?やはりそれなりの耐久性(地震に対してというよりは、湿気やシロアリなどによる腐食や腐敗に対してという意味合いで)を持たせた家を建てるにはそれなりに費用がかかるのでしょうか?家の値段=耐久性というのはありますか?うまく思いが伝わっていないかもしれませんがお聞かせ下さい。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 【米村の返答 (多少アレンジしています)】 たぶんどの建築家も同じような見解になるのではないでしょうか? 構造には厳しい建築基準法です.法を守り確実に施工することによってそれ相当の耐久性,構造的安定は確保されると思います.(監理も必要です)それは机上の論理です.なによりも施工する工務店や大工の力量によるところが大きいのではないでしょうか?これらは設計段階でも未知数なところがあります.現実の家(木造)の建て替えサイクルは20年を切っていると思います.登記簿上も10数年で家の財産的価値はゼロと見なしているのが日本の住宅の実情です. コストとのバランスもあると思います.また断熱材の選択や,アルミサッシによる壁内結露によるカビなども寿命を縮める要因の一つと思います. 構造体の木材自体も設計者側は細かい所までは関与できにくくなってきています.例えば柱になる木材は「桧」「杉」「集成材」の3択のような世界であることも事実です.杉であっても地域によって個性はあるはずです,山の斜面(南斜面か北斜面か)によっても強さが違うと言います.どこの山で採れた木材か?または輸入材か?そんな表示もありません.輸入材としても”北米産””米松””ホワイトウッド集成材”というレベルの表現に過ぎません.シベリアからも中国からもニュージーランドからも木材は大量に入ってきているはずですが.... 建築材料の流通の流れの中で木材は工務店との付き合いがある材木屋の流れで現場に搬入されてきます.(工務店が最初から決まっている場合は別ですが)木材が現場に入ってきて始めて私たちが確認する事が多いのは事実です. しかし,私たちも山に行って産地直送(?)のような試みをしたこともあります.建築主を交えて材木屋で会話をするのはお互いに楽しく思い出深いものであったと思います.そのような試みは今後もやっていきたいものです. 耐久年数についてですが,法隆寺のような国家威信をかけた建築物ではありませんから,一般住宅の場合まず50年を持たす事が建築家の義務と考えています.それは山に植林をして建材になるまでの期間が50年だからです.それよりも短いサイクルになると環境のサイクルが壊れます. ![]() (写真)八溝杉を求めて那須地方を訪ねた時の写真:益子木材有限会社 「渡辺篤史の建もの探訪(tv ashahi)」関東では8月12日放映されました.関東以外ではこれからです.ウィキペディア(Wikipedia)で全国の放送日時が解ります. ※BS朝日ではこれからです 8月20日(月)19:00〜19:25 8月26日(日)12:30〜12:55 「プレジデントFamily」2007年10月号発売中!..「佐倉市の家」掲載されています. 「和光市谷中(やなか)の家の現場写真」 「計画案の紹介(2000~2007)」 建築家.米村和夫の建築 Site |
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