|
建築は設計図があってできるものですが,机の上だけでは出来ません.現場があるからこその建築です.
今日は,大泉学園の現場の上棟です.プレカット工場で刻まれた木材が,大工さんのチーム3名と鳶のチーム3名,そしてクレーン車をあやつるオペレーター1名で建て方を行います.プレカット工場で木を刻むことの善し悪しの論議はありますが,どちらにしても誤差が数ミリしか許されない工事現場でどこまで確実に,正確に建てられていくかは見ているだけの僕たちもハラハラとさせます.工場でカットされていても,レベルの設定などに間違いがあれば工事は中断してしまいます. 一番の驚きは,鳶と大工のチームは知り合いとは言え,この現場では朝顔を合わせたばかり,特に事前に打ち合わせをしている訳でもありません.でも阿吽の呼吸で次々と柱,梁をさばいていきます.誰一人として図面を見る者もいません.なのに正確に組み立てられていくのはプロの仕事としか言いようがありません.あっぱれな作業です. ![]() (写真)朝8時前の状態:まだ基礎に土台が設置された状態です. ![]() (写真)1階の柱を建てた状態.ただ手で差し込んだだけの状態です. ![]() (写真)梁の吊り込み:鳶と大工とオペレーターの共同作業です. ![]() (写真)高所作業を堂々と....鳶ならではです, ![]() (写真)ほぼ上棟終了:大きなトラブルもなく午後2時には組上がりました. ![]() (写真)上棟式:大仕事を終えて,建築主の手作り料理とビールで歓談 「渡辺篤史の建もの探訪(tv ashahi)」 放映は8月12日(日曜日)朝6時から6時30分 建築家.米村和夫の建築 Site |
![]() |
|
ウィークエンドホームズ社のコンペに先日参加しました.「千葉県長生郡一ノ宮町 I邸」というプロジェクトです.
いろいろなコンペに参加してきましたが,基本的に住宅コンペは率先して参加しません.理由はプロの適切な判断ができる審査員がいないことです.家づくりはコンペで選ぶものではなく,建築家との相性で決めるものではないかと思います.相性とは2つあり,1つは建築家の作品性であり考え方です.もう一つは人間的な相性です.この2つが一致すればプランは会話をしながら何案でもつくっていけば必ず納得するアイデアやデザイン,プランができるものではないでしょうか?と私は確信しています. 今回は,九十九里でロケーションが良く個性的な要望だったこともあり参加しました.リゾートエリアは得意です.しかし引っ掛かるものがありました.建築主は「本物志向」を強調されているようでした.歓迎すべき話しですが,しかし予算があまりにも「ない」のです.でも外車(しかも年代物の)を4台まず購入していわゆる車いじりを堪能したいとのこと.あきらかに,感覚のアンバランスがありました.このアンバランスさを主宰者のウィークエンドホームズ社の担当者が指摘できず,コンペをあおってしまう所に悲劇があります. いざ「やろう」と思うと本気でやってしまうのが僕たちの仕事の悲しいところです. コンペは終わり最初の報告メールでは 「最初のプランのパースをお見せしたところで、「いいですねーー!この外観はイメージどおりですね」そして空間構成のご説明では「これは考えもつかなかったプランですねーー!」と身を乗り出していただけました。」なんて言う報告が入りました. しかし....結論は「建築家の選定に至らず」です.理由はいろいろ言われてますが何とでも言える事. この手の話しは,住宅コンペにはよくある話しです.依頼主には数十のプランとアイデアがただで吸収され,建築家は結果として立場も地位も低落していきます. コンペはアイデアやデザインや価値観で勝負されるものです.勝つ時もあれば負けるときもあります.誰かが理由があって勝つのであればあきらめがつきますが,結果が出ないというのは試合になっていません.悲しく無力感だけが残る結果にどうしたらいいものかと..... 同業のみなさん,千葉県長生郡一ノ宮町に設計の話しがきたら注意してください. 詳しくは下記サイトです. 千葉県長生郡I邸コンペ ![]() (写真)提出案「風と陽射しを感じる よろこびと,たのしみとくつろぎの九十九里の家」 「渡辺篤史の建もの探訪(tv ashahi)」 放映は8月12日(日曜日)朝6時から6時30分 建築家.米村和夫の建築 Site |
![]() |
|
| HOME |
|









