ブログランキング・にほんブログ村へ 建築家のひとりごと 20070326
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屋久島で−6(森の中はナチュラルグリーンの世界) 
 屋久杉は,江戸時代に伐採され始めました.それまでは森の木は「神聖なる木」であり切る人はいなかったとのこと,屋久島出身のお坊さんが島の活性化の為に伐採を奨励したとのこと.しかしそのお坊さんがこの屋久島では偉人とされていることがこの島の懐の深いところです.

 屋久杉を切って年貢として納める.その発想は選択肢の一つとしてあると思いますが,実際に屋久島で山歩きをしていて思う事は,今の時代でこそ車で登山口の入口までいけますが,昔はなかった訳で,よくもここまで山奥に入って杉を切らないといけないのか?という疑問がわいてきます.もっと海に近く,標高の低い所で切った方が作業も運搬も楽なはずです.

 伐採したものの巨木さ故に運ぶことが難しく,切ったその場で,平板という屋根を葺く建材に加工をして運び出したとのことです.またあまりにもの巨木であるために,木の廻りに足場をつくり数人がかりで切り倒したのだそうです.現在の木材の常識では,切ったばかりの木は水分を多く含むのでまず乾かすことから始まるのですが,どうも屋久島では切ったその場で切り刻んで屋根様の「平板」にしたようです.油を多く含んだ屋久杉とは言うものの屋根に使う(柱や梁に使わなくて)という贅沢な使い方です.

 森の中に入りますと,当時の切った跡,切り倒した後,必要な建材をとってあとはそのままになっている状態を見ることができます.土に埋まったままの根っこの部分も腐らずに残っています.昔,ある住宅の設計でクライアントの親戚筋の方から,土佐の400年ものの杉の部材が大量に事務所に送られて来たことがありました.その時は,「400年」と言う響きに感動をしたものですが,ここ屋久島では,400年の杉は「若い杉」扱いになってしまいます.

 昔の(太古の)古い杉が枯れて,その幹の上に杉の種が落ちて,芽が出て300年が経ったというような「2代杉」という杉も見る事ができます.ここでは,湿気が多いので苔に覆われ,どこからでも種が発芽する環境にありますから1本の杉から,杉だけでなく多くは10種類以上の植物や木が寄生(?)しているのです.

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(写真)苔と共存する樹木

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(写真)新しい芽-1

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(写真)新しい芽-2

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(写真)新しい芽-3

建築家.米村和夫の建築 Site
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テーマ:世界遺産・遺跡・名所 - ジャンル:旅行

【2007/03/26 Mon 18:57 】 | 休日のこと | comment(0) | trackback(0) |
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