ブログランキング・にほんブログ村へ 建築家のひとりごと 20070126
2006/12 << 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 16. 17. 18. 19. 20. 21. 22. 23. 24. 25. 26. 27. 28. 29. 30. 31.>> 2007/02
新たな構造計算偽装事件がやっと明るみに(修正) 
 このブログでも,イーホームズの藤田社長が追求しているアパホテル系マンションがどうも”あやしい”と言う事を書いた事がありました.
 この事件は,知っている人は皆知っている事件です.藤田社長の本は今では本屋で大量に置かれています.安倍総理が就任した早々,藤田社長が総理宛にこの事件の真相を追求して欲しいとお願いに行って断られることがありました.多くのマスコミが見ているなかニュースにもしませんでした.当時はマスコミすら意図的に関わらなかった事件です.なぜ数ヶ月前から解っていたことが今になってニュースになるのか!?どうも政治がからむとのことです.アパグループの後援会長が,○×総理大臣経験者であること,首相の後援会の副会長がアパの代表であることなどもうさん臭さがにじみ出てきます.たぶん支持率低下によって,今までのように統制が効かなくなったのではないでしょうか?

 その件については「きっこの日記」参照を

 僕たちの設計した小さな家は,重箱の隅をつつく様に役所は一生懸命突っつきます.(しかも偉そうに)しかし多くの人たちの命に関わる“大事な事”はシカトをしようとする(またはシカトしようとした)のは明らかにおかしいことです.確認申請の審査業務を怠ったことこそ問題なのではないでしょうか?姉歯の時もそうですが,やった姉歯や今回の設計士が悪い事は確かですが社会的制裁を行けています.しかし建築主から審査料を徴収し審査した担当者の責任はどうなっているのだろうか?組織を解散したイーホームズ以外は皆何一つ制裁を受ける事無く仕事をしておかしな事です.その問題を1級建築士の資格制度にすり替えてはいけません.

 ヒューザーの件にしてもアパの件にしてもそうですが,明らかに会社のトップは方針を知っていたはずだし,又は指示をしていた確信犯なのに,会見では「建築士を信用しすぎた」とのコメントだった.私たちの仕事は多かれ少なかれこの構図なのです.いろいろ要望があるのが設計の仕事です.その中に,無理難題が必ずあります.時には違法性があることもあります.「重大な問題がある」ことを説明すると「他の家もやっているのに何故出来ない?」とか「某工務店は出来ると言った」「誰々は出来ると言っている」などの返事がある人は要注意です.あまり筋の良くない人がアドバイスしています.予算面もそうです.「この要望を実現するとどこかにしわ寄せがくる」と言いその説明をします.その時は「構わないです」と言うのですが.しかし最終的に「私は素人だからわからない」という殺し文句(?)が出るのです.某公共工事でも散々打ち合せをしてプランを詰めて行ったのに,いざ完成すると便所の規模が小さいのではないか?との発言が出た.もちろん私はそのパターンも提出していたし長所短所の意見交換もした上でのプランの決定だったはず.しかし役所の担当者は「設計士がやったことで,私は素人だからよくわからなかった.設計ミスだ」と役所内で連呼された屈辱を思い出したりします.責任をとれないなら大事な公共事業の担当になってはいけないのでは?大事なのは「会話をすること」「お互いに納得して設計を進めていく姿勢」であり,「要望を言い,それを建築士がどうアレンジするかを楽しみにしてもらわないとお互いのハッピーエンドはない」最後に「建築士を信用しすぎた」「私は素人だから」ではあまりにも寂しい終わりである.



(写真)前から「私が社長です」という看板には不快感を持っていたのですが....

建築家.米村和夫の建築 Site

テーマ:建築デザイン - ジャンル:学問・文化・芸術

【2007/01/26 Fri 09:09 】 | 日々のこと | comment(0) | trackback(1) |
| HOME |