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僕の修業時代の話を書いていますが,今と違って,CADではなく,手描きで図面を描く時代でした.夏場の労働環境は過酷なもので,オフィスの冷房は,夜の8時くらいにとまってしまうのです.オフィスビルですから窓は開かないし,ただただ扇風機をまわすしかありません.事務所内には数多くの扇風機がありました.手描きの図面も湿度があがるととたんに書きにくくなります.そんな労働環境ですから,やはり事務所に泊まるのは皆避けたいと思い,ひたすら図面を描いたものでした.
深夜に,窓から外をみると,明かりが着いているのは,出版社系と設計事務所なのです.どっちが先きに電気が消えるかなんて,どうでもいいような事を競ったものでした. 設計事務所は,皆そんな環境ですから,新聞もニュースも見なくなってしまい,世間のことを全く知らなくなってしまうのです.と言うよりあまりにも忙しくて興味も関心もなくなってしまうのです.心の中で,設計者が社会のこと,政治の事,経済の事を全く知らないでいいのか!?と思ったものです.テレビのニュースを見ることはほとんど不可能でしたが新聞だけは読むことを意識していました. ![]() (写真)朝霞台の家 建築家.米村和夫の建築 Site |
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