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より「便利に」「安全に」ではないが魅力的な街ネパールの首都カトマンドゥ 
温故知新

建築設計の仕事をしていると,めまぐるしく建材も家電
商品も変わって行きます.また,姉歯事件のような出来
事や地震や事故がおき,建築基準法も毎年変わって行き
ます.「より便利に」「より安全に」「より人に優しく」
なのだそうですが.役所主導の「便利に、安全に.人に
優しく」を追求していくことは本当に,建築の目的.すな
わち「人が人間らしく生活して行くための.....」
なのだろうか?


ネパールSCAN0057
▲ネパール カトマンドゥの道ばたで
(食料はいっぱいあります)

例えば,ネパールに行くと(たぶん今でも)電気は足りずに
停電ばかり!,道路もガタガタ便利ではない.バリアフリー
とはほど遠い世界!.停電ばかりなので食品の保存
も悪いし,料理も大変だし,ジュースもビールも冷えてない.
食の安全も微妙なことが多い.

限りなく不便,いや絶対的に不便なネパールの首都カトマンド
ゥの街ですが,豊かな歴史の重み一杯の空間や魅力的なヒンド
ゥやチベット文化の影響のデザインや街並は旅行者のとりこに
する.人も人に対して優しい.

カトマンドゥの街は昔からバックパッカーにとって,「聖地」と
呼ばれ,世界中からバックパッカーが集まり数ヶ月も居着いてい
る旅行者も大勢いる.「なぜ不便なのに人が集まるか?何故長期
滞在する旅行者が多いのか?」そんな理由を探る価値は十分にある.

便利さだけが全てではない!と断言する勇気も必要では? 人対
人の気持ちや思いやりの響き合うことの充実感や楽しさ.表面
的な情報にはブレない意識.新しいことを執拗に求めない生活,
歴史と伝統と宗教観にゆだねた価値観.

学ぶ事はいっぱいあるようです.

そんな「学んだ事,感じた事」を,少しでも建築空間,建築デザ
インに表現したいと思うのですが.大きすぎるテーマかも


ネパール カトマンドゥSCAN0058
▲ネパール カトマンドゥの道ばたで
(みんなが働きます)

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【2010/12/20 Mon 23:43 】 | | comment(0) | trackback(0) |
郷に入っては郷に従え....長所もあるし短所もある,トータルで みれば良い! 大事なキーワードであり,視点ではないかと思います. 
まわる家では足場を解体する準備に入っていますが日本の
工事現場では,世界基準で言えばパーフェクトに施工精度
と徹底的な防水,漏水への対応.クリーニング等の作業
をします.

しかし,海外では足場を組まない工事現場もあると聞きまし
た,敷地が広い場合,「(何もお金をかけて)足場なんて組
まなくてもいいではないか」...カナダの話,

たしかに逆転の発想かもしれませんが現地では,足場がない
事が常識なのでしょう.

バリ等の工事現場
▲インドネシアのバリ島の工事現場.ここでも足場はありま
せん,基本の駆体を鉄筋コンクリートでつくって,屋根など
は竹でつくるのが基本の様でした.絶妙な自由曲線は現場で
作り出しているとしか...思えません.

ボリビアの工事現場
▲ボリビアの工事現場.ここでも基本骨格となる駆体は鉄筋
コンクリートでつくり,構造ではない壁はレンガや日干しレ
ンガでつくってました.

上階の床を鉄筋コンクリートでつくっているのですが,その床
の型枠を支える支保工(しほこう)が”普通の木の枝”で支えて
いるのが衝撃的で息を飲みます.

現地にいると,環境がローテックな雰囲気一杯だけに,ある意
味「これでもいいんだ(=大丈夫なんだ)」と納得も少しだけ
してしまう自分がいます.(完全に雰囲気にのまれてます!)

上海の工事現場
▲中国,上海の工事現場.中国の文化圏は竹を足場に使います.
ジャッキーチェンの映画でも良く出て来るシーンです.

どんなハイテクビルでも竹を使うとか....究極のエコロジ
ーであることは....皮肉な話しでもあります.

僕が注目したのは,竹の組み方が何らかんら言って美しいこと
(誤解のある表現かも....)

斜めの斜材を使い,トラス状(??),筋交い的にも組まれ構造
が意図されている事でした.街がどれだけ発達しても伝統を守る
姿勢はいいのでは?

仕事柄,工事現場は日本にいても旅行をしていても目に入ってし
まいますが,各地には,各地なりの常識があります.

「郷に入っては郷に従え」....長所もあるし短所もある,トー
タルでみれば良い!

大事なキーワードであり,視点ではないかと思います.


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【2010/10/20 Wed 02:15 】 | | comment(0) | trackback(0) |
チリへ行った事を思い出して3(バルパライソという丘の街) 
チリの首都サンチアゴ(現地ではサンチャゴと呼びます)から
約130キロ離れた場所にバルパライソという街があります.

チリで一番の港を有し,かつチリの国会機能もあり(アメリカで
言うとワシントン?)古くからの丘陵地に存在する街並みが魅力
的で2003年には世界遺産にも登録されたマイナーで日本では知ら
れていないのですが実は魅力一杯の街がバルパライソという街な
のです.


バルパライソ44
▲サンチャゴからは,バスで行きました.(どこも共通なのですが
砂漠の道をひたすら一直線に走るのでそんな距離感は感じないし
料金もわずか(確か2ドルくらい)です.ペルーからひたすら南下
してきますと130キロの距離は隣町に行く感覚です.

バルパライソは「丘の街」であり,41の丘があると言われ,斜面に
ビッシリと建物が張り付くように建っています.サンチャゴの都会
的な(小奇麗な)街並と違い.トタン板やバラックの匂いが漂う
(僕には)ワクワクするオーラをプンプンと発散している丘が待って
いました.

バルパライソ46
▲南米と言うべきなのか,陽射しの強いラテン系の国々の街並みの
特徴の一つにペインティングがあります.ボロボロのシャッターで
も赤に塗り,排気ガスにさらされると不思議と絵になってくるのが
不思議です.
バルパライソは坂ばかりの街なので排気ガスの量はもう....
すごいです.無菌培養された日本人が訪れたら少々厳しいものがある
のかもしれないです.


バルパライソ47
▲平坦な道はほとんどなく,しかも迷路の様になっているのがバルパ
ライソの特徴.住民は必然的に足腰が鍛えられます.ここには,バリ
アフリーという概念はなかったように記憶してます.
この迷路のような道をトローリーバスが走っています.電柱に電線を
クモの巣のように貼りめぐらせて,そこから電気を得る様です.

グチャグチャ状態と”魅力”の紙一重の緊張感が見るポイントです.


バルパライソ0040
▲450年の歴史を誇る港湾都市なのだそうです.パナマ運河が出来るま
では重要な寄港地だったそうです.

港があり坂がある街は昔から人を引きつけるものですが是非お勧めの
街です.




株式会社.新建築社の月刊誌「新建築」に1995年10月号から96年3月号まで連載したものです

米村和夫「南米旅行紀:高地-ボリビア編

米村和夫「紺碧の湖-チチカカ湖編

米村和夫「南米旅行紀:インカの面影-クスコ編

米村和夫「南米旅行紀:ユーロアメリカの風-チリ編

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【2010/10/16 Sat 16:53 】 | | comment(0) | trackback(0) |
チリへ行った事を思い出して2(アリカという街) 
1995年の話になりますが,
ボリビア計由でペルー,チリと1ヶ月半旅を
したことがあります.

3カ国で言うと.ボリビア,チリはインディオ
系の人種が多くいわゆる途上国としての雰囲気が
色濃い国ですが.チリに入国すると「ここは
ヨーロッパ?!」と空気の変化に衝撃を受けたの
が第一印象です.

街はこぎれいになり,人種はヨーロッパ系移民で
構成されています.治安も良くなることが旅行者
にとっては一番の喜びかもしれないです.


アリカ38
▲ペルーのアレキパという街から国境を超えた最初の街がアリカ
という街.基本的にペルーからずっと海岸線は砂漠の風景.
砂漠の中に現れる街(オアシス)は気持ちに安心感,潤いを与え
ます,

アリカ35
▲アリカは港町ですが,旅行者としては特に観光する名所がある
訳でもないのですが,波瀾万丈(?)のペルーを脱出(?)でき
た安堵感から海辺のビーチでのんびり過ごすパターンが多い様で
す.のんびり過ごすって言うのは優しい事ですが実はなかなか
出来ない事.

アリカ36
▲港での風景.基本的に日本の港と目に入るものは変わらないは
ずなのですが”違う”雰囲気で一杯です.その違いの一つは色彩で
す.
ナチュラル系の赤の配色が,船舶だけでなく街のサインやストリ
ートファニチャーにふんだんに使われています.

アリカ37
▲街と言っても周囲は海と砂漠しかない環境,人間だけでなく動
物も共存するのがオアシスの街の特徴なのかもしれないです.
ペリカンは立寄った港町にはいつもいた記憶があります.



株式会社.新建築社の月刊誌「新建築」に1995年10月号から96年3月号まで連載したものです

米村和夫「南米旅行紀:高地-ボリビア編

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【2010/10/15 Fri 10:59 】 | | comment(0) | trackback(0) |
チリへ行った事を思い出して1(サンペドロ・デ・アタカマという街) 
テレビでは、どの番組もチリのサンホセ鉱山の落盤事故の救出
の報道ばかりです。無事の救出はもちろん世紀の救出劇で感動
的です。

で、、、サンホセ鉱山ってどこ?と調べようとすると意外にわ
からない。チリは地球の裏側!果てしなく遠い国でチリの事情
もよくわからないのが事実ではないでしょうか?

僕は、縁あってチリを少しだけバスで旅行した事があります。
ペルー国境からチリの首都のサンチアゴまで、パンアメリカン
ハイウエイという道路(決してハイウエイなどという高速道路
ではありません。普通の道です)を永遠と砂漠の中の道が続く
バスの旅でした。

チリは、鉄道が発達していない。移動手段は飛行機かバスにな
ります。高低差がある地形は鉄道向きではないとか?しかしバ
スの仕様はピンからキリまでありますが僕の旅行した約15年前
でハイレベルのバスは既にすごい!乗り心地のいい高級バスが
走っていました。(衝撃的な最高の乗り心地です!最近やっと
日本に導入されてきました)

僕の少しだけ見たチリの北半分は土着的な雰囲気一杯の場所か
ら、サンチアゴのようなヨーロッパと全く変わらない街並み、
人そんな落差、違い、変化いっぱいの魅力的な国でした、
そんなチリの事を思い出しました。

以下、雑誌「新建築」で連載した時の紀行文をつけます。



ABCニュースライブ中継


チリへ  1995.3月

 有無を言わさず無表情な検閲官が,私のカバンからミネラル
ウォーターを没収してしまった.ペルーからチリへ入国すると
きの出来事だ.数年前,ペルーではコレラが流行ったこともあ
り,特に食品の持ち込みには神経質だ.一種の緊迫感が漂う.
6年前までチリが軍事独裁政権であったころの名残だろうか.
なんとも不愉快な入国となった.

チリの風景0029

 チリの首都サンチャゴはかつてインカ帝国の領土の最南端だっ
たという.この広大な領土を自分の目で確認したいというこだわ
りから,ペルーの首都リマからサンチャゴへ陸路の旅を選んだ.
バスでパン・アメリカンハイウェイに乗り,のべ約70時間(約
2500km)という,まさに南米大陸の輪郭をたどる旅となった.
 オアシスの都市,集落を縫うようにしてひたすら南下する.車
窓はいつ見ても不毛な砂漠.気力と体力を消耗する旅だが,旅行
者にとって何とも嬉しいことは,治安上の不安が薄れたことだ.
緊張感から解放される.道の状態も良好となり,バスの乗り心地
もペルーと比べ比較にならないほど快適だ.

チリの風景0030


 チリは今まで訪れたペルーやボリビアとは歴史的背景が大きく
異なっている.ペルー, ボリビアはスペイン人にとって「エル
ドラード(黄金郷)」であり,侵略すべき対象となった.しかし
チリは不毛な辺境の地でしかなく,19世紀に入りようやくヨーロ
ッパ系移民によって本格的に開拓される.国民の95%が白人であ
り,アルゼンチン,ウルグアイに並ぶ「ユーロ・アメリカ」国と
なっている.

 延々と砂漠が続き,ようやく旅の最終地であるサンチャゴが地
平線に姿を見せた.人口520万人,南米第四番目の大都市が突如
として現れたのだ.あっと言う間に交通渋滞に巻き込まれ,ここ
でも都市の抱える現実に直面.しかもスモッグが立ちこめている.
アンデス山脈に囲まれた盆地に位置するためである.

チリの風景0031

 サンチャゴの街の構成は、ペルー、ボリビアの街のそれと共通
している。というのも、いずれの街も「ヌエバ・エスパーニャ(
新スペイン)」を創造するという都市計画に基づいたためである。
中央広場(アルマス広場)を設け、そこを中心に碁盤目状に道路
を敷き、画一的な街を生み出していった。しかし、街の雰囲気は
国の経済力の違いを雄弁に物語るものである。ペルー、ボリビア
の街を「無秩序」「不潔」「貧困」にあふれた雑踏の街とするな
ら、サンチャゴに代表されるチリの街は「秩序」「清潔」「富貴」
を感じさせる落ち着いた街といえよう。サンチャゴ、1541年にス
ペイン人によって築かれた。市を一望できる「サンタルシアの丘」
は要塞跡であり、300年以上に及ぶインディオの抵抗の抵抗の記
憶が封印されている。今では公園となり人々がくつろいでいる。
その姿からは軍事独裁政権から解放された喜びが感じられた。割
石を敷き詰めた道路を、着飾った人々が闊歩する。ただし民族衣
装をまとったインディオの姿を見ることはなかった.アパレルや
インテリアショップのショーウィンドウの色彩が眩しい.歩行者
天国となった通りやアルマス広場では大道芸人がパフォーマンス
を繰り広げている.広場の周りには歴史の重みを感じさせる大聖
堂や中央郵便局が並ぶ.
 サンチャゴは華やかさと落ちつきと活気が同居する魅力的な街
だった.砂漠の終着点に,そんな街が存在した事に,ただ,ただ
ショックを受けるだけだった.

チリの風景0032

インディオの魂の輝き  

 「ラテンアメリカはヨーロッパ人が創案した世界である」とい
う言葉がある.確かにこれほど広大な地域にスペイン語を普及さ
せ,カトリック世界を出現させている.しかもどの街にも共通の
都市計画言語が使われていた.地域性を無視した徹底した都市の
移植行為は,ほかの植民地を経験した国々には見られない.

 先住民族であるインディオは,紀元前より高度な文化,建築様
式を築き上げ生活していた.その末裔は現在,スペイン文化やキ
リスト教文化を受け入れながら,独自の文化を形成している.南
米の旅では,まったく異なる2つの文化,価値観が融合したため
に起きている矛盾を日々感じた.特に先住民族独自の文化を盲目
的に否定し,破壊するという愚かな行為に絶句することも多かっ
た.
 だが,インディオたちは悠久なるアンデスに身を任せて生きて
いる.どんなに粗末な家や集落でもとりまく大地は彼らと一体だ.
彼らは生きていることに豊かな感性で反応している.そんな人間
としてのあり方が何よりも素晴らしいと感じた旅だった.
 輝く人々が暮らすアンデスでは,今日も街と建築が輝いている
だろう.

チリの風景0033


写真は、僕が立ち寄った街、チリのサンペドロ・デ・アタカマと
いうサンホセ鉱山にもやや近い(?)田舎町の風景。「門」を
テーマに撮影したものです。


株式会社.新建築社の月刊誌「新建築」に1995年10月号から96年3月号まで連載したものです

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【2010/10/14 Thu 00:01 】 | | comment(0) | trackback(0) |
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