昨日,住宅の打合せをしました.その会話の中で,トイレの話しになりました.
僕たちは,基本的な姿勢として,「トイレは洗面所と一緒の空間に」と提案します.スペースが広くなり快適です.間仕切りと建具が無くなる分コストも落ちます.そして何より,“汚れた手”でドアノブを握り手を洗いに行く必要がないので”清潔”です.トイレのタンクの上で手を洗う事もNGです.汚染された水をタンクにためて次の人の汚物を流す水に使うのはどうかと思います.一度汚染されれば消毒しないかぎり菌は残ります.”清潔大好き”の日本人ですが,なぜかこの手洗い付き便器が普及しています. そんな話しがあった後で,細木数子のテレビでの発言になりました.「いまどきの若い女は、トイレに入ったあと、次の人のために、トイレットペーパーの先を三角に折ることさえ、できていないからダメだ!」 この発言のどこに問題があるか解るでしょうか? トイレでようを足した手は,一般的に汚いのです.(だから手を洗うのです)なのに汚れた手で,次の人のために!?トイレットペーパーを三角折りするのは結局ありがた迷惑な話なのでは?その部分を捨てる人もいるとか,結局環境問題にもなってしまいます. ネットで調べてみたら,元々清掃業者の方がその場所は掃除したとの目印に折ったものであって,使用者がマナーから折っているのは勘違いとのこと.さらには,三角折りを奨めている学校もあるとのこと. 日本人の衛生間隔って本当によくわかりませんね.設計の仕事をしているとその矛盾を感じる事は多いです.「自分は奇麗好きで,汚れた取手なんて触れれません」とか「ミネラルウォーターじゃないと飲めない」とか,「空気には敏感なので」...しかし実際は,「自分は汚い物は受け付けない」と神経的に思い込んでいるだけの事が多いのではないでしょうか?そこまで神経質になってあれは汚い,ここも汚いなんて思っていたら生活自体が楽しくなくなります.むしろ神経質になり過ぎている事の方が健康に良くないのでは? ![]() 世界の景観照明・壁紙・スクリーンセーバー 「渡辺篤史の建もの探訪(tv ashahi)」 放映は8月12日(日曜日)朝6時から6時30分 建築家.米村和夫の建築 Site |
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